インクルーシブ教育

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インクルーシブ教育という言葉がある。一斉教育が難しい子どもたちが、支援を受けながら、普通学級に通うことが、法律でも守られるようになった。でも、インクルージョンの環境に進む道はなかなか険しくって、実はあまり許されていないなぁと思う。

 

うちの長男はたまたま全校生徒が100人ほど、同級生が11人しかいない学校だったので通うことができ、結果インクルーシブ教育された。相当無理を承知して学校が引き受けてくれてたんだと、心から感謝しながら、今支援員してると思う。とてもやんちゃで、まぁ、昔はそんな子たくさんいたよねぇ…いやぁ、お父さんが正にそんな感じで、私も活発だったからなぁ…などと思いながら、小学校入学式に向けて学校とも話し合いし、支援学級も見学したから、個別級にいく選択はお父さんからも私からも全く出てこなかった。そして長男は6年間の小学校生活を生き生きと過ごし、卒業した。

 

初っぱなの入学式から彼は大暴走。座っていることができず、会場の体育館をウロウロ、挙げ句の果ては、校長先生用に用意されていたマイクを「トントン」といじってしまうという、暴挙に出た。なんせ引っ越したばかりで、冷や冷やものだったけれども、まぁ想像できる範囲でもあって、あーぁ、またかぁ…慣れてない場所だし知らない人ばっかしだしな…そりゃぁ落ち着けないよなぁ…と眺めていた私は、なんとも呑気な母親であった。

 

定形発達の子も大変

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長男が大変だったと言いつつ、近頃は次男も大変。事情で長男はお父さんと、次男は私と暮らすようになって、へぇ、こんなに定形発達の子も大変なんだって、思春期に足を踏み入れ始めた次男と暮らす日々で思っている。

 

長男に体も心も時間も奪われてきていて、しかも次男は良くできる子という、私が大いに尊敬している保育園時代の先生の言葉から、そうなんだぁと、いたってフツー子なのに、ずーっと放って置いてしまった。いやぁ申し訳なかったなぁ、と今更反省してる。しっかり、男の子。宇宙人は主人と長男だけだと思っていたら、次男も宇宙人。主人長男とは違った惑星から来ていると思うけど、頑固。しかも手強い。

 

今も喧嘩中。鎖の鍵を中からかけられて、入れなくなってしまった。この手法は長男と一緒。でも、これは申し訳ないことではなく、やってはいけない事だと思う。この真夏の日中。あぁ。

進路ったって、う〜ん...

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幼稚園の支援員という仕事を始めて、一斉行動が難しい、という言葉の実態が様々であることを、いやぁ、毎日知らされる。そんな彼らが少しでも心地よく過ごせるように寄り添う手立てを日々トライ&エラーしている。

 

親御さんにとっても、子育ての経験もほぼなく、模索中なわけです。加え、自閉症スペクトラム障害なんていう診断されたこどもたちを見守るのは、本当くたくたな、でもチャレンジ溢れる毎日だと思う。自分を振り返りながら、思う。

 

夏休みを利用して、そんなこどもたちの進路に関する記事や手記をネットでちょっと調べていた。試みもいろいろされているのだけど、 実は、長男の進学に悩んだ7、8年前とあまり状況が変わっていないなぁと驚いた。説明が足りていないこと、環境が足りていないこと、そして、そんな中で親たちが決めていかなければならないということ。それはあまりにも難しんじゃないかなぁと、心から思う。生まれてまだ3〜5年そこそこの、ちょっと変わってるけど可愛いわが子の可能性を、親が問われ、答えなくちゃならないなんて。う〜ん…。

 

まぁ、子育てなんて、正解はないのだと思うのだけれど、長男と次男を育てて、率直に、長男の方が、山あり谷あり、しかも理解不可能なことが、多かった。おかげで、たくさんの人に助けられて、豊かになった。

高速バウンザー

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私にはこどもが中学生と小学生の男の子がいる。このお兄ちゃんが、自閉症スペクトラム障害と軽度の知的障害を持っていて、そんな事情で、私は支援員という仕事をすることになった。

 

3歳児検診で、声かけられて、?って感じなまま、療育に行くことを勧められた。当時、自閉症スペクトラム障害って言葉もまだなかったんじゃないかなぁ、違う言葉で説明されて、??って感じで療育に行って、???って感じで長男と作業療法士さんのやりとりを見てたような気がする。

 

私も旦那も共に活発で話し始めたのも遅かったらしかったから、いやぁ、仕方ないね、なんてみんながみんな思っていたし、お医者さん?保育士さん?の説明もわかりにくくって、?????な感じのまま、とりあえず通っていた。

 

ただその頃の彼のアクションですごく覚えているのは、高速バウンザー乗り。フワリフワリと優しく揺れるはずが、長男が乗るとダダダダダダとすごい速さで上下に動いた。両足をカエルみたいに同時に蹴り出す長男の姿は、面白くって、良く笑わしてもらった。

 

それから数限りない武勇伝が起こるのですが、そのことはまだ知る由もなかったのであった。

スーパーヒーロー

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幼稚園では、一斉行動が困難な子を支援する人として、勤務している。すると、いやぁ、世界はたくさんの見えない障害物に溢れているのだなぁ、と、そんな子どもたちと過ごしていると思う。

 

なかなか下駄箱から教室まで来れない子がいる。こういう子は結構いて、人の圧が苦手なのか、いろいろ声がけするのだけど、なかなか難しい。

 

でも、彼はクラスの面倒見のいい子と一緒だと、手を繋いで教室までやってこられることが、ある日発覚。

 

何回かそんな日々があって、ある日。また、下駄箱から動けなくなってるようで、教室に先に来ていた面倒見のよい彼女に、「迎えに行って〜」と担任の先生。

 

「まかしとけ」

 

一言残し、さっと立ち上がって、部屋から出ていく彼女。その立ち振る舞い、表情がまさにスーパーヒーロー。先生と顔を見合わせ笑ってしまった。

 

普段はかなりヤンチャな彼女。でもこんな子が、お友達を救い、教室に平和をもたらすのであった。

ビーガンとゼリー

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今、幼稚園で働いているのだけど、毎日いろいろ学ぶことがある。私は、子育て中のお母さんでもあるので、いやぁ、学ぶ。

 

お弁当の時間。たぶんお母さんがビーガンと思われる子のお弁当。高級な感じの食材が入っていたりして、体にはとっても良いのだと思うのだけれど、ウキウキさにちょっと弱さがある。健康的って、実は難解。

 

手ェ、抜いちゃって、どっかにわかりやすい愛情が入るといいなぁと思う。例えば、デザートが市販のゼリーだったり。幼稚園児はゼリーだと気分上がる。

 

うわぁ、これは愛がいっぱいだなぁと思ったことがある。ゼリーの蓋が軽く空いてて、こどもがシックハックしすぎないで開けられるようになってた。お母さん、すごい!

 

過保護だなぁとも思う、でもまだ5才。いいんじゃないかなぁ。

本当の気持ち

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いろんなことがこの2年間あって。

いろんな人が、失敗して新たに始めるときに、「0からのスタート」なんていうけど、実際、0なんてところから歩み出す人って、ほぼいなくて、それってすごく特殊。

夜逃げ状態で逃げ出して、もうぐちゃぐちゃで、フラフラで。こども達、置いていけなくって、一緒に連れてって。0どころかマイナス。大きなマイナス。

たくさんのことがあった。

♪い〜っぽ歩いて、2歩下がる♫、どころか、何歩下がったのだろうと思うことのほうが、圧倒的に多くて。自分が信じられなくて、人の目が痛くて、辛くて、空っぽで、そんな日々がずーっとあった。

 

でもさ、やっと、小さな頃から思ってた気持ちを少しずつ取り戻し始めてます。

 

正しいことが山ほどあって、でも、う〜んそうかなぁって思うのが、私だった。違和感を大切にしたいって、ずっとツッパしてきた結果が最悪だったんだけど、また、やっぱりそれ大切にしたい、って思うことが少しずつ出てきた。最悪の結果にはもうしたくないから、バージョンアップが絶対条件だ。

 

アウトプットしていくことが、きっと必須。